【マグニフィセント・セブン】は、名作【七人の侍】が原案となった西部劇です。デンゼル・ワシントンやクリス・プラット、イーサン・ホークなど名だたる俳優が共演し話題となりました。監督は骨太なアクションで知られているアントワン・フークアです。CGやVFXを使わない生のアクションがメインで、物語と連携しているアクションに心が打たれます。
【マグニフィセント・セブン】あらすじ
極悪非道な実業家バーソロミュー・ボーグ(ピーター・サースガード)が小さな町を支配していました。
ボークに夫を殺されたエマ・カレン(ヘイリー・ベネット)は、賞金稼ぎのサム・チザム(デンゼル・ワシントン)に町を助けて欲しいと頼みます。
エマからの依頼を引き受けたサムは、ギャンブラーのジョシュ・ファラデー(クリス・プラット)や旧知のグッドナイト(イーサン・ホーク)、ビリー(イ・ビョンホン)などを仲間に誘いました。
初めは小遣い稼ぎのために依頼を引き受けた7人でしたが、町の住人たちと触れ合い接していくうち、この町を守りたいと思うようになり、命を懸けた戦いに挑んでいきます。
【マグニフィセント・セブン】見どころとネタバレ
【七人の侍】が原案
日本映画の金字塔【七人の侍】(1954)が原案となり、それをリメイクした【荒野の七人】(1961)をさらに現代風に見易くアレンジした本作。
【七人の侍】は、貧しい農村が野武士に略奪され 戦うことを決意した農民と農民に雇われた侍が農村を救う物語です。
黒澤明監督がメガホンをとり、脚本や撮影方法など世界中の映画監督が影響を受けたと言われている日本映画史上最高と呼び声が高い作品です。
CGに頼らないアクション演出
近年のハリウッド映画は、CGをフル活用してアクションを派手に魅せている作品が多く、現実離れした演出は難しいことを考えることなく楽しめるのでスカッとする爽快感があります。
逆に本作は、ほぼCGに頼ることなく俳優やスタントマンの生身のアクションが楽しる作品です。
西部劇なのでガンアクションがメインですが、7人それぞれの得意な武器を活用して敵と戦う姿にのめり込んでいきます。
ガドリングガンが登場するまではサムたちが優勢でしたが、ガドリングガンが出てきた途端、圧倒的な強さを誇る武器に形勢逆転されてしまいます。
CG映画に見慣れている方は、ガドリングガンの威力に驚かされるはず。
人間が作り出している武器の怖さを改めて感じることでしょう。
本作では敵の強さに圧倒させられながらも、命をかけてガドリングガンを破壊しようとする勇敢なファラデーは涙なしでは観られません。
感想
まず初めに、名優の豪華共演というキャスト欄をみただけで期待が膨らみました。
そして、その中にはたったひとりアジア人としてイ・ビョンホンが出演しています。
イ・ビョンホンはイーサン・ホークの相棒を演じていましたが、7人いる中でもしっかり存在感を残していました。
はじめは金目当てで集まった7人が、縁もゆかりもない小さな町を本気で助けようと覚悟を決めて戦う姿に、かっこいい生き様を見させていただきました。
最後に敵の大将を殺すシーンでは、夫を殺された未亡人・エマが仇をとる形で戦いの幕が閉じます。
エマが行動を起こし、7人が集まって極悪非道のバーソロミューを倒したので、最後には彼女の決意と覚悟の大きさを改めて感じました。
【七人の侍】や【荒野の7人】を観たことがありませんでしたが、本作をみたあとに鑑賞しようと思いました。
オフィシャルサイト
© 2021 SONY PICTURES ENTERTAINMENT (JAPAN) INC.