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【ラーヤと龍の王国】レビュー。ディズニー史上、最も孤独なヒロイン誕生!

© 2021 Disney and its related entities

Writer:akitano
Introduction

【ラーヤと龍の王国】は、龍と人間が共存する王国を舞台にひとりの少女の成長を描いたディズニーの長編アニメーションです。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオとしては、1937年公開の【白雪姫】から数えて59作目の長編映画となります。【ムーラン】を彷彿とさせた、闘うかっこいいヒロインに注目です。

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Production

公開:2021年 アメリカ

原題:Raya and the Last Dragon

監督:ドン・ホール、カルロス・ロペス・エストラーダ

キャスト:ケリー・マリー・トワン、オークワフィナ、ジェンマ・チャン、サンドラ・オー、アイザック・ワン、ダニエル・デイ・キム、ベネディクト・ウォン、タライア・トラン、ルシル・スーン、アラン・テュディック他

関連作品

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あらすじ

この記事にはネタバレを含みますのでご注意ください。

龍と人間が共に暮らす世界、クマンドラ。

ある日突然、ドルーンという恐ろしい煙の魔物がクマンドラを襲いました。

ドルーンの煙を浴びると人間も龍も石になってしまいます。

龍たちは王国を守るべく自らを犠牲にしてドルーンと戦い、”竜の石”を作りドルーンを封じることに成功しましたが、石にされた龍だけは元に戻ることができませんでした。

竜の石を巡って対立が起き、信じる心を失った人間たちはひとつの国だったクマンドラを5つの国に分裂してしまいます。

それから500年が経ち、ドルーンを倒したとされる竜の石は代々ハート国が護っていました。

ハート国の首長ベンジャ(ダニエル・デイ・キム)は、人間が再び信じる心を取り戻しクマンドラをもう一度復活させたいと願い、他国の首長たちを自国へ招きました。

そこで、ベンジャの娘のラーヤ(ケリー・マリー・トワン)は、ファング国の首長の娘ナマーリ(ジェンマ・チャン)という女の子と仲良くなります

ナマーリは龍に憧れがあり、ラーヤはナマーリを喜ばせようと竜の石を見せにいきました。

しかし、ナマーリはラーヤを裏切り竜の石を盗もうとしたのです。

他国の人間も加わり、500年護っていた竜の石が壊れてしまい封じていたドルーンが蘇ってしまいました。

石の破片はそれぞれの国が奪い持ち帰り、ベンジャはラーヤを逃すために自分が犠牲になり石になってしまいます。

それから6年後、18歳になったラーヤは世界を元に戻すため”最後の龍”と言われているシスー(オークワフィナ)を探していました。

ようやくシスーを見つけたラーヤは、シスーと共にバラバラになった竜の石を集める旅に出ます。

ラーヤが石を集めようとしていることを知ったナマーリも、手下を連れてラーヤの後を追います。

ラーヤとシスーは石を集めると共に次々と仲間が増えて行きましたが、過去にナマーリに裏切られたトラウマから相手を信じることができないラーヤは仲間を信じることができません。

人を疑うことを知らないシスーは「相手に信じてもらうためには、まず自分が相手を先に信じるべき。」とラーヤに諭し、ハート国の竜の石が護られていた場所へと連れて行きました。

そこには石にされたシスーの兄弟たちが眠っており、500年前、ドルーンに追い詰められたシスーら兄弟は魔法の石を作り、その石をシスーに託し石にされてしまったこと、そして兄弟たちが自分を信じてくれたことをラーヤに語りました。

それからラーヤも少しずつ仲間を信じてみようと心を入れ替え、竜の石の欠片の最後の一つがあるファング国へと向かいます。

一方で、ナマーリも竜の石を集めたら世界が平和になると信じ、母・ヴィラーナに意見しますが、ヴィラーナはファング国が平和であればそれでいいと断固として反対しました。

ラーヤはナマーリに手紙を出し、待ち合わせ場所へと呼び出します。

ナマーリは竜の石の欠片を持ち出してくれましたが、ラーヤを信じることができずシスーを撃ってしまいました。

最後の龍だったシスーが倒れたことでドルーンの勢いが増し、次々と石にされてしまう人間たち。

シスーが撃たれたことに怒るラーヤと、ドルーンに石にされてしまったヴィラーナを見たナマーリは、決着をつけるべく1対1で戦い始めます。

ラーヤの仲間たちはドルーンから人々を助けるべく竜の石を使って避難させていました。

戦いの中、ドルーンに追い詰められたラーヤも我に帰り「相手を信じるにはまず自分から1歩を踏み出さなきゃ」と、ナマーリに竜の石を渡して石になってしまいます。

それからラーヤの仲間たちもナマーリに石を渡して次々と石になり、ナマーリは石の欠片を集めて石になりました。

竜の石が復活し、魔法の力で空に雨を降らせドルーンは消滅していきます。

そして、石になったラーヤや人々、そして竜たちも元に戻りシスーも戻ってきました。

ラーヤはハート国に戻りベンジャと再会し、ナマーリやラーヤと旅をした仲間たちも訪れ、またひとつになろうとクマンドラの復活を誓うのでした。

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 キャラクター(声優)紹介

 ラーヤ/ケリー・マリー・トワン(吉川愛)

ハート国・首長の娘。

幼い頃にナマーリの裏切りによって人を信じられなくなった孤独な戦士。

最後の竜と呼ばれるシスーを探し、世界を元に戻すべく旅をしています。 

ラーヤ役を演じたのは、アメリカ出身の女優ケリー・マリー・トワン。

短編映画やテレビシリーズに出演後、2017年公開の【スター・ウォーズ/最後のジェダイ】に出演し、広く知られるようになりました。

日本語吹き替え版でラーヤ役を演じたのは吉川愛。

子役から活躍し2016年に一度芸能界を引退しましたが、1年後に復帰しました。

主な出演作品は、【花田少年史 幽霊と秘密のトンネル】(2006)、【さくらん】(2007)、映画【ひみつのアッコちゃん】(2012)、【虹色デイズ】(2018)、【十二人の死にたい子どもたち】(2019)、【ハニーレモンソーダ】(2021)。

 シスー/オークワフィナ(高乃麗)

”最後の竜”と呼ばれている伝説の竜。

500年前、ドルーンを竜の石で封じたヒーロー的存在。

人を疑うことを知らず、ラーヤとは正反対な性格。

シスーを演じたのはアメリカの女優でラッパーのオークワフィナ。

13歳でラップを始め、2012年に”My Vag”のMVをYouTubeで投稿し注目を集めました。

2019年公開の主演映画【フェアウェル】で第77回ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞しています。

主な出演作品は【オーシャンズ8】(2018)、【クレイジー・リッチ!】(2018)、【フェアウェル】(2019)、【ジュマンジ/ネクスト・レベル】(2019)、【シャン・チー/テン・リングスの伝説】(2021)。

日本語吹き替え版を演じたのは日本の声優でナレーターの高乃麗。

賢プロダクションが立ち上がったばかりの頃に「声が面白い」と見込まれて声優の仕事をするようになり、テレビアニメ【がんばれ!キッカーズ】で声優デビューしました。

主な出演作品は、【それいけ!アンパンマン アンパンマンとハッピーおたんじょう日】(1992)、【劇場版 魔法陣グルグル】(1996)、【ピカチュウの夏休み】(1998)、【MARCO 母を訪ねて三千里】(1999)、【名探偵コナン ベイカー街の亡霊】(2002)、【劇場版NARUTO-ナルト- 大激突!幻の地底遺跡だってばよ】(2005)、【それいけ!アンパンマン だだんだんとふたごの星】(2009)、【おまえうまそうだな】(2010)、【聖☆おにいさん】(2013)、【映画プリパラ み〜んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ】(2016)。

ナマーリ/ジェンマ・チャン(伊藤静)

ラーヤを騙し、竜の石を盗もうとしたファング国・首長の娘。

竜の石を狙う、ラーヤのライバル。

ナマーリを演じたのはイギリス出身の女優ジェンマ・チャン。

2006年に女優デビューし、2015年のテレビドラマ【ヒューマンズ】で主人公のアンドロイドを演じ注目を浴びました。

2019年のマーベル作品【キャプテン・マーベル】にミン・エルヴァ役で出演、2021年公開予定の【エターナルズ】にも出演しています。

主な出演作品は、【エージェント:ライアン】(2014)、【ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅】(2016)、【トランスフォーマー/最後の騎士王】(2017)、【クレイジー・リッチ!】(2018)、【キャプテン・マーベル】(2019)、【レット・ゼム・オール・トーク】(2020)、【エターナルズ】(2021)。

日本語吹き替え版を演じたのは声優で歌手の伊藤静。

東京アナウンスアカデミーに在籍し、賢プロダクションの声優養成所スクールデュオ3期生となり2003年にデビューしました。

2016年に第10回声優アワードで助演女優賞を受賞しています。

主な出演作品は、【それいけアンパンマン!怪傑ナガネギマンとドレミ姫】(2003)、【劇場版xxxHOLiC 真夏ノ夜ノ夢】(2004)、【劇場版ヤッターマン 新ヤッターメカ大集合!オモチャの国で大決戦だコロン!】(2009)、【名探偵コナン 天空の難破船】(2010)、【劇場版ハヤテのごとく!HEAVEN IS A PEACE ON EARTH】(2011)、【劇場版 とある魔術の金書目録-エンデュミオンの奇蹟-】(2013)、【クレヨンしんちゃん オラの引っ越し物語 サボテン大襲撃】(2015)、【劇場版 美少女戦士セーラームーンEternal】(2021)。

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 【ラーヤと龍の王国】のモデルとなった国は?

本作の舞台は”クマンドラ”という仮想の世界です。

そのモチーフやモデルになった国があるようですが、ディズニーが「◯◯(国)をモデルにしました!」と公式に発表しているわけではありません。

しかし、本作を制作する上でスタッフが実際に東南アジアのタイやベトナム、カンボジア、ミャンマー、マレーシア、ラオス、インドネシア、フィリピンなど訪れた国があるようです。

本作の世界観やラーヤが着てる衣装、タロン国の夜市なんかは東南アジアを意識しているのは間違いないでしょう。

また、脚本もベトナム系アメリカ人のキュイ・グエンとマレーシア系中国人のアデル・リムが担当しています。

ラーヤの声を担当したケリー・マリー・トワンはベトナム系アメリカ人なので、東南アジアに拘り製作したと考えられます。

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 ”信じる心”と”自分から1歩を踏み出す勇気”

本作の最大のテーマは”信じる心”です。

ラーヤは人を信じることに臆病になっていました。

しかし、シスーの人を疑わない姿勢を見習い、もう一度信じてみようとしたところで追い討ちをかけるようにシスーが撃たれてしまい、我を忘れて剣を振りかざしてしまいます。

ラーヤは、シスーは撃たれるその瞬間まで相手を信じていたことを思い出し、まずは自分から1歩を踏み出し石になります。

まさか最初に主人公が石にされる展開がくるとは思いませんでしたが、まさにこれこそ この映画の製作陣が本気で伝えたいことだと感じました。

「他人は変えられないが、自分は変えることが出来る」と言われますが、まさにその言葉通り自分を変えたラーヤが結果的に世界を救いました。

信じる心を持ち続けることが世界の平和につながる。そんなに簡単なことでは無いですが、まずは自分の小さな世界から1歩踏み出してみようと思えた作品でした。

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