【真夏の方程式】少年と湯川が出会った ある家族の過去。ガリレオシリーズ第2弾!2022年9年ぶりに新作公開。

©2013 フジテレビジョン アミューズ 文藝春秋 FNS27社

2013年に公開された映画【真夏の方程式】は、前作【容疑者Xの献身】(2008)に続く、ガリレオシリーズ第2弾となる映画作品です。本作は東野圭吾原作のミステリー小説「真夏の方程式」を、福山雅治主演で実写映画化しています。キャッチコピーは、「これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは。」を、ぜひ。

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【真夏の方程式】あらすじ

物理学者の湯川学(福山雅治)は海底鉱物資源開発の説明会のため、美しい海が残る玻璃ヶ浦を訪れていました。

その説明会で海を守る活動に力を入れる川畑成実(杏)と出会い、成実は海の開発に関わる湯川を敵対した態度で接します。

湯川の宿泊する玻璃ヶ浦の旅館には、小学4年生の柄崎恭平(山﨑光)や元刑事の塚原正次(塩見三省)らが宿泊し、その旅館を舞台に湯川は事件に巻き込まれます。

塚原の死体が海辺で発見され、転落死なのか殺人なのか、現場検証や司法解剖の結果に警察の捜査が難航します。

次第に明らかになる事件の被害者である塚原と旅館を経営する川畑家に隠された過去、そして事件の真相に湯川と新米刑事の岸谷美砂(吉高由里子)が迫ります。

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キャスト情報

《湯川学/福山雅治》

帝都大学で物理学の准教授を勤め、物理学においては天才的な頭脳を持つ本作の主人公。

本作では、仕事で資源開発計画の中立的なアドバイザーとして玻璃ヶ浦を訪れ、事件に巻き込まれます。

ドラマシリーズに引き続き、湯川学役を演じたのは【そして父になる】(2013)、【マチネの終わりに】(2019)などの作品で主演を演じる歌手・俳優の福山雅治です。

《岸谷美砂/吉高由里子》

原作には登場しないオリジナルのキャラクターで、湯川の捜査に同行する若手の女性刑事。

岸谷美砂役を演じたのは、【蛇にピアス】(2008)、【ユリゴコロ】(2017)、【横道世之介】(2013)などの作品で主演を演じる女優の吉高由里子です。

湯川の相棒役は、ドラマ「ガリレオ」の第2シーズンで柴咲コウ演じる内海薫から、吉高由里子演じる岸谷美砂へ変更されています。

《川畑成実/杏》

玻璃ヶ浦の海を守るため、環境活動家として活動する若い女性。

両親は湯川らが宿泊する旅館「緑岩荘」を経営しており、本作の事件の鍵を握る人物となっています。

川畑成実役を演じたのは、【オケ老人!】(2016)、【プラチナデータ】(2013)などの作品に出演する杏で,

本作では影のある難しい役を好演しています。

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夏休みの旅館でおきた殺人事件

湯川と少年の出会い

玻璃ヶ浦に向かう電車の中で、湯川は恭平と出会いました。

湯川は理科が不得意だという恭平に「ハカセ」と呼ばれ、恭平のためにペットボトル・ロケットを作って仲良く実験するシーンが描かれています。

事件の捜査の中で、恭平は川畑重治の指示によって殺人事件に関与していたことに気づき、自分のしたことに苦しみます。

湯川は彼の気持ちのフォローに苦悩し、恭平にこれから先一緒に悩み続けることを約束しました。

塚原が玻璃ヶ浦を訪れた理由(ネタバレ)

塚原は昔の担当した殺人事件の犯人(仙波英俊)を誤って逮捕していたことに気づき、真相を確かめるため玻璃ヶ浦を訪れます。

その殺人事件の犯人こそが当時14歳だった成実で、彼女は母親の川畑節子と不倫相手である仙波英俊の間の子どもでした。

かつての事件の真相を明るみにしないため、成実をかばうために、仙波との子であることを長年知らないふりをしていた川畑重治は、塚原の殺害を実行します。

足の悪い川畑重治は、恭平を利用することで塚原を一酸化炭素中毒で殺害し、過失致死を装って海辺に死体を遺棄しました。

成実は自分のために2人の父親が、殺害の罪を背負ったことを知り、物語は悲しい結末を迎えます。

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ガリレオシリーズの第2弾!

本作が公開された頃、子どもを利用した犯行と物語の結末に後味が悪いという評価もありました。

意見が分かれる作品ではありますが、前作の【容疑者Xの献身】に続き、本作においても湯川と恭平の交流や、川畑家にまつわる親子の関係性など人間ドラマが色濃く描かれ、見どころの多い作品となっています。

本作は累計興行収入33.1億円を記録し、2013年度の邦画実写第1位の作品となりました。

美しい海が印象的な本作のロケ地は西伊豆町の浮島海岸で、事件の舞台となった旅館も「五輪館」という名前の民宿で実在しています。

なお、2022年にはガリレオシリーズ劇場版第3弾となる【沈黙のパレード】が公開することが決定しています。

ぜひ、ご覧下さい。

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