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映画【クリミナル2人の記憶を持つ男】ラストまでネタバレ。正反対の人生を歩んだ男の記憶が自分を変えた。

クリミナル
(C)2015 CRIMINAL PRODUCTIONS, INC. All Rights Reserved.

映画【クリミナル 2人の記憶を持つ男】ネタバレ。

ケヴィン・コスナー主演、ガル・ガドット出演作。

あるエージェントの死で人生が全く変わってしまった凶悪犯がいた。

男は世界を救うため、死んだエージェントが持つ唯一の記憶を移植する手術を受けることになる。


これは、幸せな人生を送っていた男の記憶と正反対の人生を歩いてきた男の葛藤と闘い、そして愛を描いた物語である。

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映画【クリミナル】ネタバレとラスト

CIAロンドン支局のエージェント、ビル・ポープ(ライアン・レイノルズ)が、極秘任務の最中に非業の死を遂げた。それを知った支局長のクウェイカー(ゲイリー・オールドマン)は動揺を隠せない。ビルは米軍のあらゆる兵器を思うがままに遠隔操作し、核ミサイルさえも発射できるプログラムを持つ謎のハッカー、ダッチマン(マイケル・ピット)の居場所を知る唯一の人物だったのだ。世界の秩序を守るために何としてもダッチマンを捜し出し、恐るべきプログラムを回収する必要に迫られたクウェイカーは、記憶の移植実験を研究中の脳外科医フランクス(トミー・リー・ジョーンズ)に協力を要請する。

出典:http://criminal-movie.jp/

ロンドン支局のCIAエージェントのビル・ポープ(ライアン・レイノルズ)が、任務中に亡くなってしまった。

彼はアメリカ軍が保有する、核ミサイルの遠隔操作が出来るダッチマンという天才ハッカーの居場所を、唯一知っている人物だった。

ダッチマンの脅威からアメリカを守るためには、ダッチマンの情報が必要不可欠。

そこで支局長のクウェイカー(ゲイリー・オ-ルドマン)は、ビル記憶を別人に移植する手術を行うことを決意した。

移植相手に選ばれたのは、”感情”がない凶悪犯罪者で収監中の死刑囚ジェリコ・スチュワート(ケヴィン・コスナー)。

当然のことながら、ジェリコの脳は凶悪犯罪者としての自分とCIAエージェントとしての記憶がせめぎ合う。

ジェリコは、ポープの記憶が消えてしまう48時間以内にダッチマンを探し、テロを阻止するための孤独な闘いに挑む。

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映画【クリミナル】ネタバレと結末

移植からの異変

CIAロンドン支局のエージェント・ビル・ポープ(ライアン・レイノルズ)は、アメリカが保有する核ミサイルの遠隔操作が出来るハッカー・ダッチマンの居所を知る唯一の人物でした。

ところが、彼が死にダッチマンの居場所を突き止めることが出来なくなり、アメリカは脅威に晒されることに……。

そこでロンドン支局長のクウェイカー(ゲイリー・オールドマン)は、記憶の移植について研究している脳外科医フランクス(トミー・リー・ジョーンズ)に依頼し、ビルの記憶を別の人物に移植することにしたのです。

クウェイカーが移植相手に選んだのは、幼少時代に父親から虐待され感情の一部を失った死刑囚ジェリコ・スチュワートでした。

ジェリコは、他社への愛・罪悪感といった感情がなく、未発達な脳であるためビルの記憶を植え付けるのに適していたのです。

そして後日、ジェリコはフランクスによって脳神経細胞の移植手術を受けます。

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クウェイカーは、ジェリコが意識を取り戻した直後にビルの情報を聞き出そうとするも、「彼は頭が痛い」「何も思い出せない」と言うばかり。

手術は失敗でジェリコを使いものにならないと思ったクウェイカーは、無情にもジェリコを始末するよう部下に命じたのです。

ところが、ジェリコは移送中に暴れ出し死んだと見せかけて逃走し、ファストフード店で無銭飲食した挙句、車を強奪して自由を満喫していました。

ところが、再び激しい頭痛に見舞われると同時に、自分の記憶にない記憶がフラッシュバックしてきたのです。

それこそが手術で得たビルの記憶だったのです。

家族の記憶

ジェリコには、”愛”や”罪悪感”も無かったので、車を奪ったり人を殴ったり盗みを働くことにも何とも思っていませんでした。

しかし、脳神経の移植後に少しずつ変化が現れます。

ジェリコは自分の身に覚えのない記憶に従い、ロンドンにあるビルの自宅に侵入し、寝ていたビルの妻ジル(ガル・ガドット)を拘束しました。

そこでまたビルの記憶がフラッシュバックしたジェリコは、洗面所に向かい鏡を見たのです。

ジェリコの目に映ったのはビル。

再びジルを拘束した寝室に戻ると「ジル、金は?バッグに入った大金だ」と聞きますがジルは「分からない」と。

ジェリコはジルの財布からわずかな金を抜き取ると階下に行き、貴金属や食べ物を探し始めた隙にジルは、足でセキュリティー会社の通報ボタンを押しました。

セキュリティ会社からすぐに電話が入りましたが、ジルはセキュリティ・コードも電話先の相手の名前も”記憶”にあり、「エマ(娘)が押した、すまん」と電話を切って通報を解除し、その場を立ち去ったのです。

ダッチマンの予告時間まで9時間

ダッチマンが核ミサイルを発射するという予告時間まで残り9時間となっていた頃、ジェリコには激しい頭痛と共に、フラッシュバックが起こっていたのです。

ジェリコはその記憶に従って図書館に向かい、ジョージ・オーウェルの本を探し始めます。

どうやらビルは、図書館にバッグを隠していたようでしたが、ここでビルの記憶が途切れてしました。

ジェリコは、図書館のパソコンからビルのCIAサイトにアクセスし、フランクス博士の携帯の位置情報を取得したのです。

フランクス博士と合流したジェリコは痛み止めの苦しを要求し、博士が近くの薬局で薬を調達しながら話しを聞きました。

するとジェリコの行動はビルの影響を受けており、計算も出来るし外国語も話せるようになったこと、人に対して”どうも”や”脅かしてすまない”と言った感情が出てきたことがわかったのです。

しかし、ジェリコが薬局を出たところでCIAのエージェントに捕まってしまいます。

それと同時に、別の”何か”もジェリコを狙っていたのです。

ダッチマンの予告時刻まで残り3時間

CIAロンドン支局に連れて来られたジェリコは、ダッチマンの居場所を教える代わりに、クウェイカーが提示した取引に応じることにしました。

彼が取引したのは、ビルが隠したバッグの中にある大金と、ジルとの思い出がある海岸に行くこと。

クウェイカーはジェリコとエージェントらと、ジェリコ(ビル)の記憶を頼りにダッチマンの居場所に向かっている途中、空港の顔認証でダッチマンを見つけたと報告が入ります。

ジェリコは2人のエージェントに任せ、クウェイカーは他のエージェントを連れて空港に向かいましたが、この顔認証が何者かに仕組まれた偽物だったと気づきました。

しかしそれに気づいた頃にはもう遅く、ジェリコの乗る車が何者かに襲撃されてしまいます。

ジェリコは、銃撃戦の合間を縫って別の車を盗み、橋を渡ろうとしますが失敗し海の転落。

ちょうど開いていた窓から、まんまと2度目の脱走をしたのです。

どうやら、ジェリコを襲ったのは”ダッチマン”の居所を知りたい別の者によるものでした。

逃走に成功したジェリコがその足で向かったのはビルの家。

地下に潜み怪我の手当てをしているところに、気配を察したジルがやってきます。

ジルは、ジェリコが我が家の事や家族の名前を知っていることから、彼に「夫の同僚なの?」と尋ねました。

するとジェリコは、「奴は俺みたいな奴と仕事はしない」とした上で、ジルの記憶を脳に移植されたと話したのです。

「ビリーを頭の中に入れられた。手術の痕があるだろ?彼の記憶や技能が俺に植え付けられたんだ」

ジル「信じられない」

「最初に買った車は中古のローバー。揚げ物のにおいがしてすぐに故障した。修理代は1100ポンド。彼が頭の中に居るんだ」

ジル「もうやめて」

「日曜の夕食はチキンとワッフル。がワッフルを作った シロップは裏側だけに塗った」

出典:映画【クリミナル】から引用

ジェリコは、ビルの記憶が断片的に見えることや、CIAがビルが匿った人物を追っていることなどもジルにすべて話しました。

これを機に、ジルもジェリコへの警戒心を解き始めます。

頭の中にはビルが居るもののジェリコが凶悪犯罪者であることは間違いなく、すべての警戒心を解くわけではありあせんでしたが、娘のエマはジェリコに対して寸分の警戒心も持っていなかったのです。

夫がジェリコの中にいると確信したジルは、その日の夜ジェリコを家に泊めました。

翌朝、テレビのニュースでは、何者かがロケットを発射しと報道される中、ジルが入れてくれたコーヒーカップに書かれていた、ロンドン大学の図書館の模様とビルが記憶とマッチしたジェリコは、そこにバッグが隠されていると確信し車で向かいます。

ところが、ジェリコが出てすぐジルの家に謎の女が侵入し、ジルの額に銃を突きつけ彼女とエマを拉致したのです。

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映画【クリミナル】の結末

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ジェリコを追っていたのはCIAとロシアのスパイでした。

ロシアは、アメリカの核を操作できるダッチマンを狙っており、彼の居場所をジェリコが知っていることも掴んでたのです。

ビルは、ダッチマンが持っている核操作ソフトと交換で彼を逃がそうとしていたようで、大金は彼に渡すための逃亡資金でした。

ジェリコはダッチマンと合流し、核操作のソフトを破壊しようとしましたが、そこにロシアのスパイの女がやってきてダッチマンを撃ち殺します。

次にジェリコが女を始末してソフトを回収し、救急車を奪って飛行場に向かいました。

「転写化した記憶を固定すればジェリコは普通になれるから戻って来い」というフランクスの説得にも応じず、ジルとエマと引き換えにソフトを渡すことにしたのです。

警察やCIAに阻止されても、ジェリコは普通の人間になるよりも、”ビルの愛する家族”を守ることを優先しました。

ジェリコはロシアにソフトを渡してジルとエマを救出しましたが、飛行機が離陸する直前に2発の銃弾を受けてしまいます。

しかしその直後、ジェリコたちがいる空港に向けてミサイルが発射されたとの連絡が入りますが、実はダッチマン死ぬ前にソフトを細工していました。

「最初のミサイルはどこをターゲットにしても、発射した者に帰ってくる」

この結果、ミサイルは空港には向かわずロシアの飛行機を目がけて飛んだのです。

飛行機は空中で爆発し、ソフトも消えてなくなりました。

その後、手術を受け約束の海に立っていたジェリコは、ジルとエマに再会。

フランクスが言うには、「ジルとエマに会わせることで、もしかしたらジェリコはずっとビル・ホープになる」とのこと。

ジェリコは、ビルの記憶を取り戻し”ビル・ホープ”として生きることになり、尚且つCIAでも彼を雇うことにしたのです。

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映画【クリミナル】を観た感想と評価

善悪も分からないどころか計算さえ六にできなかったジェリコが変わっていく様子が手に取るように分かってきました。

凶悪犯罪者から正反対の人間に変貌を遂げる姿を演じられるのも、ケヴィン・コスナーならではの魅力だと思います。

どちらかというと人情がある役柄を演じることの多いケヴィン・コスナーですが、冒頭のジェリコの異常具合はさながらの演技。

ビルの脳神経を移植してからは、自分とビルの2人が存在することに苦悩します。

次第に落ち着き払っていくものの、時々ジェリコの凶暴さも露わになる、まさに紙一重というところの表現力は凄まじいものがありました。

48時間で消えてしまうという記憶でしたが、フランクリンによる”記憶を固定する手術”が成功し、彼はジェリコからビルとして生きていくことになりました。

しかも、死刑囚だった彼がCIAのエージェントとして雇われることになるとは驚きです。

この辺はさすがアメリカだなという印象でしたね。

泣ける映画というより、胸にジーンとくる作品ですので、ぜひご覧になってみてください。

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