スティーブン・スピルバーグ監督が次回作に彼自身のライフストーリーを描くことがわかった。VanityFair誌が報じている。作家が自伝を本にすることは珍しくないが、映画監督が自らの人生を映像化することは稀である。スピルバーグ監督は次の作品では自身の人生を映像化する計画があると伝えている。
自伝の映像化
映画タイトルはまだ未定ですが、アメリカの製作会社Amblin Partners(アンブリン・パートナーズ)が発表した情報によると、3人の若手俳優が “物語の中心となる映画監督志望の若者(高校時代の同級生) “という役柄を演じることが明らかになったとVanityFair誌が報じた。
この映画はスピルバーグ監督の子供時代をベースにしたストーリーで、ミシェル・ウィリアムズ(「ゲティ家の身代金」)、セス・ローゲン(「ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日」)、ポール・ダノ(「戦争と平和」)のほか、ジュリア・バターズ(「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」)、サム・レヒナー(オーストラリア出身の新星)などが出演する予定になっている。
ガブリエル・ラベル(「デッド・シャック」)は、スクリーンにクレジットされる前の若き日の「スティーブ」を演じ、クロエ・イースト(「Generation」)、オークス・フェグリー(「グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告」)、そして2021年12月に公開予定のポール・トーマス・アンダーソン監督作品による長編映画でデビューを果たすイザベル・クスマンが「スティーブ」の幼なじみとして出演するとのこと。
少年時代、映画製作に興味を持ったスピルバーグ監督は、自宅近くで戦闘映画や宇宙人の侵略といったテーマの物語を撮影していたが、その作品に友人たちを出演させていた。
また、彼の作品に「親子の再会」がテーマになっている者が多いのは、幼少時代の両親の離婚が大きな影響を与えている。
スピルバーグ監督は、何十年にも渡り不和だった亡き父との関係を修復しようとした努力について、これまで何度も語って来た。
そして2020年、Vanity Fair誌のインタビューでスピルバーグ監督は、「母親が特に【West Side Story】を愛していたことから、12月に公開される新作長編映画として同番組を映画化することになった」と語っている。
この自伝映画の脚本は、【リンカーン】(2012)や、【ミュンヘン】(2005)、【ウェスト・サイド・ストーリー】(2021)でタッグを組んだ劇作家で脚本家のトニー・クシュナーとの共同執筆するとのことだが、監督自身の人生をどこまで忠実に再現するのかは明らかではない。