映画【好きだった君へのラブレター】あらすじと見どころ。Netflixで配信され、世界中のティーンを中心に大人気を博した青春ラブストーリー。一歩踏み出せない女子高生の恋をコメディチックに、優しく、ロマンティックに描いた本作で、❝恋することの楽しさ❞を是非感じてみて。
【好きだった君へのラブレター】あらすじ
ララ・ジーン(ラナ・コンドル)は、恋愛小説が大好きな16歳の高校生。
幼馴染のジョシュ(イズラエル・ブルサード)に片思い中だが、妄想に浸るだけの毎日だ。
それは子どもの頃から変わらず、いつも意中の相手にラブレターを書くものの渡すことはなく、秘密のBOXにしまいこむだけだった。
そんなララを見かねた妹のキティ(アナ・キャスカート)は、今までララが書き溜めたラブレターを無断で送ってしまう。
ラブレターが届いた一人、同級生のピーター(ノア・センティネオ)は、申し訳なさそうにララのもとへ来て「君の気持ちは嬉しいけど、残念ながらノーだ」と断る。
そこで初めて、今までこっそりと書いていたラブレターが、全て届けられてしまったことを知ったララ。
中には、現在進行形で片思い中のジョシュへ宛てたものもある。
手紙を持って現れたジョシュに気持ちを知られたくなかったララは、思わずその場にいたピーターにキスをしてしまう!
事情を知ったピーターは、自身も元彼女とヨリを戻したいという理由で、互いの好きな人を嫉妬させるために付き合うフリをしようとララに提案する。
偽装カップルとなったララとピーターは協力し合うが、いつしかララはピーターに恋をしてしまうのだった……。
【好きだった君へのラブレター】ストーリー見どころ
本作は、ジェニー・ハンの大人気小説『To All the Boys I’ve Loved Before』を原作とした、青春ラブストーリー。
奥手な女の子が人気者の同級生とカップルを演じていく中で芽生える恋心を描いた本作は、一見するとありふれた王道ストーリーだが、それだけでは終わらせない魅力がある。
二人の恋をコミカルに描きつつも、登場人物の心情を丁寧に描くことで、彼らの成長や変化が自分事のように感じられるのだ。
「自分もこんな風に恋をしたことがあった」
「学生時代の好きな人を思い出した」
大人は昔のピュアな恋や、恋愛に対する初心を思い出して懐かしむきっかけになるし、ティーンエイジャーが観れば恋をしたくなったり、片思い中の人は背中を押してもらえるだろう。
もちろん、恋愛映画として重要ポイントであるトキメキや胸キュン要素もたっぷりと入っている。
偽装カップルとしてカップルらしい振舞いをする2人だが、その時のノア演じるピーターのイケメンぶりと言ったら!
朝は車で迎えに来てくれて、学校ではカフェテリアの真ん中で堂々とキス、パーティーへのエスコートや家族とのプライベートな食事などなど……。
初々しさやぎこちなさ、期間限定の関係のはずだったのに段々とお互いのことを知り理解し合っていく様も加わり、少女漫画を読んでいるかのようにキュンキュンしてしまうこと間違いなし。
意地悪なライバルが現れたり、三角関係や自身の本当の気持ちに悩んだりと、恋することの楽しさや喜びと同時に苦悩も描かれており、観ている側まで疑似恋愛をしているかのような錯覚に陥ることが出来る。
観終わると必ず、恋したい!と思える映画だ。
また、本作の魅力を占める一つにキャスティングの妙がある。
次に、恋するティーンエイジャーを魅力たっぷりに演じた、フレッシュな若手キャストたちをご紹介。
【好きだった君へのラブレター】チェックポイント① 絶妙なキャスティング
ピーター・ケヴィンスキー役:ノア・センティネオ
Netflix映画『#好きだった君へのラブレター』のワンシーンに登場するヤクルトが海外で売り切れが続出⁉️
「おいしい!」の一言で同じものが飲みたくなって仕方なくなる、ピーター・カヴィンスキーの魅力とは?👀実感したい方は本編をチェック💕
『好きだった君へのラブレター』配信中! #ネトフリ pic.twitter.com/9Vsc8iMsEK
— Netflix Japan (@NetflixJP) September 18, 2018
まず、本作のベストキャスティングと言っても過言ではない、ピーター役のノア・センティネオ。
185cmという高身長かつ、いたずらっ子のようなキュートな笑顔、新世代イケメン俳優と言われるのも納得のビジュアルを持っている。
8歳で芸能界入りと早いスタートだったが、今作で念願のブレイクを果たし❝ネット上のボーイフレンド❞と呼ばれるほど大人気となった。
口元にある傷跡は幼少時に犬に噛まれたときのもので、相当な怪我だったそうだが、ノアは「犬は悪くない」とかばったのだそう。
動物好きな一面と純粋な優しさも持ち合わせていて、傷跡でさえ素敵なチャームポイントだ。
今作を皮切りに、同じくNetflixオリジナル映画【シエラ・バージェスはルーザー】(2018)、【パーフェクト・デート】(2019)や、【チャーリーズ・エンジェル】(2019)などにも出演しているので、是非チェックしてみて欲しい。
ララ・ジーン役:ラナ・コンドル
ヒロインのララを演じたラナ・コンドルは、ベトナムで生まれ孤児院で数か月を過ごすが、その後コンドル家の養子となりアメリカで育った。
【X-MEN:アポカリプス】(2016)でデビュー後、ノアと同じく本作で一躍有名となったのだ。
ララを演じたラナの魅力と言えば、ティーンエイジャーらしさを存分に体現していた点と言えるだろう。
空想好きで奥手、好きな人に好きと言えず、恋愛や家族との関係に悩み傷つき、時にはイライラして怒ったり、かと思えば心から嬉しそうに微笑んだり、感情の起伏に忙しい繊細な高校生を見事に演じきっている。
だからこそより共感出来るし、より物語に入り込むことが出来る。
ラナは本作の大ヒットを受け、続編2作への主演も決まり、他にも【アリータ:バトル・エンジェル】(2019)やテレビドラマへの出演も続いており、今後要注目の俳優だ。
ジョシュ・サンダーソン役:イズラエル・ブルサード
最後にご紹介するのは、ラナの想い人であり良き理解者であるジョシュを演じたイズラエル・ブルサード。
ノア演じるピーターより、思慮深くて優しいジョシュが好き!という人もいたのではないだろうか。
端正で品のある顔立ちと演技で、イズラエルがジョシュを魅力たっぷりに演じたからこそ、作品が盛り上がったと言っても過言ではない。
イズラエルはコメディ映画【FLIPPED】(2010)でデビュー後、エマ・ワトソンとの共演を果たした犯罪青春映画【ブリングリング】(2013)での演技が賞賛され、様々な作品に出演し着実に俳優の道を進んでいった。
そして世界中で大絶賛された【ハッピー・デス・デイ】(2019)、続編の【ハッピー・デス・デイ 2U】(2019)ではヒロインの相手役を務め、広く名前を知られるようになる。
コンスタントに話題作への出演が続くイズラエル、今後が気になる俳優として覚えておくといいかもしれない。
【好きだった君へのラブレター】チェックポイント② 原作の力
本作がヒットした要因として、ぴったりのキャスティングやお洒落でポップな映像などもあるが、やはり一番はストーリーの基盤となった原作の存在だろう。
原作の『To All the Boys I’ve Loved Before』は、韓国系アメリカ人のジェニー・ハンが2014年に執筆。
発表後数週間で映像化が決定するなど、瞬く間に大ヒットヤングアダルト小説となった。
続編である『P.S. I Still Love You』も同じくNetflixで映画化され、3作目の『Always and Forever, Lara Jean』も配信が決定している。
ラブコメの定番の流れを汲んだストーリーと魅力的なキャラクターがアメリカのティーンにウケ、万人が楽しめる作品としてヒットを生んだ。
また、多くの人が「アジア系俳優が主演のラブストーリーって珍しい」と、本作を観て初めに感じたのではないだろうか?
アメリカ作品では圧倒的に白人俳優が役を演じることが多く、中には原作のキャラクターは非白人という設定にも関わらず、映画では白人俳優がキャスティングされるホワイトウォッシングが問題視されることがある。
本作が映像化される過程で、作者のジェニーは「ララ・ジーン役には必ず原作通りのアジア系俳優を起用すること」を条件に提示していた。
その条件に難色を示した配給会社も多い中Netflixは快諾し、ラナ・コンドルを主演に映画化を大成功に導いた。
それは、人種差別や性別による賃金格差、権力者によるハラスメントなど、様々な問題を抱える映画業界においても大切な出来事であると言えるだろう。
原作の素晴らしさと作者の強い意志によって、本作は多くのティーンに支持される青春ラブストーリーとして世に生み出されたのである。
【好きだった君へのラブレター】まとめ
次々と話題作を生むNetflixの中でも、定番ラブストーリーでありながらティーンエイジャーを中心に多くの人々に支持された本作。
その人気は、続編が制作され、三作目の配信決定にも期待がかかるなど、成功したシリーズ作品として証明されている。
恋をしている人、恋に憧れる人の他にも、アメリカのティーンエイジャーの生活や雰囲気を味わいたい人にもオススメ。
ポジティブな青春ラブストーリーで、観終わると元気になれる。
続編の【好きだった君へ:P.S.まだ大好きです】も、一歩進んだ関係性や、更にパワーアップしたキャストの魅力、恋愛に対するより丁寧であたたかな表現など、必ず観るべき!と断言できるほど素晴らしい作品になっているので、未見の方は是非とも再生ボタンを押してほしい。
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