Netflix映画オールドガード2」主演のシャーリーズ・セロンがアクション映画における「女性主演作品」の難しさについて語った。数々の作品で体当たりの演技を続けてきた彼女が明かしたのは、華やかなスクリーンの裏にある厳しい現実と、ジャンルへの熱い情熱だった。
女性主演アクション映画の“難しさ”と現実

アカデミー賞女優シャーリーズ・セロンは、これまで「マッドマックス 怒りのデス・ロード」や「アトミック・ブロンド」など、数多くのアクション作品で主役を務めてきた。そんな彼女が、アクション映画におけるジェンダーの壁について口を開いた。
「男性主演のアクション映画は、主演俳優が無名でも通ることがある。でも女性が主演の場合、少しでも興行的に失敗すると、次のチャンスすら与えられないことが多いの」と彼女は語る。
続けて「私たちは常に“注目されている”ことを自覚していなければならない。女性が主演の作品は、男性と同じように何度も“挑戦”できるとは限らないのが現実」と話した。
「オールドガード2」は、2020年に大ヒットしたNetflix映画の続編。セロンは不死身の傭兵アンディとして再びスクリーンに帰ってきた。続編に挑む彼女の言葉には、作品が成功することへのプレッシャーと、業界の構造的な課題を浮き彫りにしている。
バレエからアクションへ──身体で語る演技への情熱
アクションスターとしての地位を築いたセロンだが、彼女のルーツは意外にも「バレエ」にある。
「私はダンスが大好きだった。でももう一度ダンサーに戻ることは難しかった」と語る彼女にとって、アクション映画は“身体で物語を語る”新たな表現方法となった。
その裏には、想像を超える努力と痛みもあった。「イーオン・フラック」』で首を負傷したのを皮切りに、両肘や肩、手首などに手術を経験。最近では「また手術?」と聞かれることもしばしばだという。
「私は不器用なタイプなの。でもそれでも挑み続けるのは、このジャンルに魅せられているから」とセロンは笑う。
幾度もの怪我を乗り越えながら、彼女は今も“本気”でアクション映画と向き合っているのだ。
「オールド・ガード2」は2025年7月2日からNetflixで配信中。
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Source: Entertainment Weekly
紹介している作品は、2025年7月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は各公式ホームページにてご確認ください。