あらすじ
1946年のイタリア。7歳のアメリゴは戦後の貧しいナポリで暮らしていました。ある日、貧しい子供たちを北イタリア行きの「幸せの列車」に乗せ、裕福な家庭に預けるという政策が発表されます。
アメリゴの母親は、貧しさとは無縁の生活を送らせたいという思いから「アメリゴを乗せる」苦渋の決断をしました。
こうしてアメリゴは家族から離れて見知らぬ場所で過ごすことになります。しかし、彼はそこで出会ったあたたかな人々からの愛情に触れ、幸福というものを感じていくのです。
「幸せの列車に乗せられた少年」は、実話に基づいて書かれた小説を映像化されました。人と人との絆、そして新たな家族との出会いによって愛情を受け幸せを感じながら育つアメリゴの成長が描かれており、戦後のイタリアの社会問題や貧困に対する温かい視線も感じられる作品になっています。