登場人物/キャスト
ネタバレ解説
「イン・ハー・プレイス」は、2020年の映画「83歳のやさしいスパイ」でオスカー賞にノミネートされた、マイテ・アルベルディ監督による初の長編フィクション映画です。チリの作家Alia Trabucco Zerán著書の小説「When Women Kill」の物語の1つを、アルベルディ監督が映画として再構成しました。なお、本作は実際の事件にも基づいています。
アルベルディ監督は、20世紀のチリの女性がおかれる状況について、こう説明します。「20世紀のチリでは、殺人罪で有罪判決を受けた女性の大半は、”女性であるという理由だけで司法から恩赦を受けていました”。しかも常に犯人の狂気を暗示していたにもかかわらず、誰もその理由に耳を傾けませんでした。」
「イン・ハー・プレイス」では、このようなケースの1つがメルセデスによって観察されます。彼女もまた当時は目立たない存在の女性で、有罪か無罪かという議論の中で刑務所は相対的なものであり、自由は自分の部屋と関係するものだと理解しました。アイデンティティを確立し、個人的で創造的な空間を作り上げる唯一の方法は、些細なこと、沈黙の場所、自分の部屋を守ることであり、それは他の人の場所に住むことによって学べるのだとアルベルディ監督は付け加えました。
実際、メルセデスは恋人を殺害した罪に問われる女性マリア・カロリーナ・ギールの家を訪れると彼女の生活を追体験し、まるでそれが自分の人生かのように立ち振る舞います。こうしてマリアの人生を謳歌するメルセデスの姿は何とも印象的です。
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Photo:「イン・ハー・プレイス」(c)Netflix
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