『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』ネタバレと感想。目覚めたら孤児……。少女の生きる意味とは?

(C)2014 Warner Bros. Ent. and Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights Reserved.

映画『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』は、クロエ・グレース・モレッツ主演のラブストーリです。

ある悲劇により臨死体験をすることとなった少女が、“生きるか死ぬか”の決断をするまでの24時間が描かれています。

果たして、ミアが選んだのは……?

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『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』あらすじ

チェロ奏者になりたい。

ロックバンド好きの両親の元に生まれたミアは、チェロを愛する高校生。

夢であるチェロ奏者になるため、ジュリアード音楽院入学試験の勉強に没頭する日々でした。

小さい頃からチェロにしか興味のなかったミアですが、アダムと付き合ってミアの人生は大きく変わります。

チェロアダムジュリアード音楽院のことで頭がいっぱいのミア……。

そんなある日、ミアは家族4人で車で出かけた先で事故に遭ってしまいます。

ミアが目を覚ますと、そこには意識不明の重体の自分の姿が……。

臨死体験をする中で、父も母も弟もなくなったという事実を知ります。

目覚めたら“孤児”。

生きるも死ぬも自分次第……。

愛する両親の元に旅立つか?

それともアダムのいる現実世界に戻るのか?

生死をさまようミアが、24時間の中で下した決断とは……?

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『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』ネタバレ

明かされる真実

ロックバンドのドラマーとして活躍していた父・デニー。

ロック好きの母・キャットはそんな父に恋をして結婚しました。

ミアが生まれてからもバンド活動を続けていたデニーでしたが、テディが生まれると同時にバンドを辞め、学校の音楽講師に転職しました。

ミアは、テディのためにバンドを辞めたのかとばかり……。

しかし、昏睡状態のミアに話しかかける祖父の言葉で、真実が明かされます。

お前のためだったんだよ。

両親がクラシックに全く興味がない中、チェロに初めて触れた日からチェロを愛してやまなっかたミア。

ミアの才能にただただ驚き、朝から晩までチェロを手放さない娘の姿を見て、父は愛用していたドラムを売り、そのお金でミアにチェロをプレゼントしました。

デニーが選んだのは自分の夢でなく、ミアの夢でした。

父の苦渋の決断に、涙が止まらないミアでした。

恋愛における障害

衝突しながらも愛し合い、幸せを過ごすミアとアダムでした。

しかし、ミアのジュリアード音楽院への進学が決まれば、遠距離恋愛という形に……。

来年も一緒にいたい。

新年のパーティーでミアに伝えるアダムに、彼女の返事は「それは約束できない」。

今がこの状態なら離れてしまっても上手くいくわけがないと、2人は別々の道を歩むことに……。

嫌いになったから別れるのではない。

お互いに愛しているから別れる

スカイプやメールなどのツールを使えば離れていても連絡は取れると分かっていながらも、別れる決断に至ったミアは、自分の選択を子供だと言います。

そんなミアに母親キャットは言いました。

若い頃の恋愛には障害が付きものよ。

“チェロ奏者としての”夢か“アダムと一緒にいる未来”か?

ミアの選択は、“チェロ奏者としての夢”でした。

夢のセッション

自分は病院で取り違えられたんだと寂しく笑うミア。

アダムのコンサートに行けば、自分が空気のように感じられる。

ミアは家族やアダムなど大切な人に囲まれていながらも、常に“孤独”に感じ、自分もチェロも“ソロ楽器”だと思っていました。

しかし、ミアはチェロは本当はソロ楽器ではないと気付きます。

そう気づいたのは、ミアが人生で“最も最高な日”だと言うホームパーティーでした。

親戚からのリクエストで、ミアはアダムのギターセッションをします。

世界で初めての音楽が出来上がり、チェロもギターも大きな集団の一部でした。

もちろん、ミアもです。

臨死体験の中で一度は生きることに疲れ果て、諦めかけたミアでしたが、この人生で“最も最高な日”のお陰で、もう一度生きようと決意できたのです。

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『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』の感想

17歳のミアにとって、この悲劇の連鎖は耐え難いものでしたが、祖父や親友、そしてアダムからの愛情を改めて再確認することのできた24時間でした。

生きることとは何か?

普段生きていて、そんなことを深く考える人は少ないと思います。

常にそんな重荷を背負いながら生きる必要もないと思います。

しかし、明日は何が起こるかわからないのは誰でも一緒です。

永遠に一緒に居られると思っていた相手が突然いなくなってしまうかもしれません。

生きている以上、永遠なんてものはないのです。

だからこそ、好きな人には好きと伝える、会いたい人には会えるだけ会う、自分に正直になり嘘をつかない。

このような小さな愛情が後悔なく生きるコツかなと思います。

家族を愛おしく思える作品と同時に、大切な人に感謝をする映画でした。

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