Apple TV+おすすめ映画10選

まだ日本ではあまり知名度の高くないAppleのストリーミングサービスApple TV＋ですが、資金の潤沢なAppleならではの高いクオリティを誇る作品が数多く存在しています。キャスト陣も豪華で、ウィル・スミスやトム・ハンクスなどのベテラン俳優とも契約を交わしています。そこで、今回はApple TV＋のおすすめ映画を10選に厳選してご紹介していきます。

ザ・バンカー

スタッフ＆キャスト

• 監督：ジョージ・ノルフィ
• 原題：The Banker
• サミュエル・L・ジャクソン、アンソニー・マッキー、ニコラス・ホルト、ニア・ロング他

あらすじ

1960年代、アンソニー・マッキーとサミュエル・L・ジャクソン演じる2人の起業家が、不動産売買での人種差別に立ち向かおうと巧妙なビジネスプランを考え出す。

黒人もアメリカンドリームをつかむ権利を手にできるようにと奮闘する二人の、実話に基づいた物語。

引用元：Apple TV＋

ここがポイント！

【ザ・バンカー】は、1960年代にアメリカンドリームを手にすべく奮闘した2人の黒人男性の実話に基づいた物語で、全米黒人地位向上協会（NAACP）のインディペンデント作品賞を受賞したビジネス映画。

ビジネス映画とは言っても、誰にでもわかりやすいように物語が構成されているので、アメリカの黒人差別やビジネスなどに詳しくなくても楽しめるうえ、何より差別という向かい風を受けながらもアメリカンドリームを掴もうと突き進んでいく主人公たちの姿は壮快です。

https://www.dramasnote.com/the-banker/

パーマー

スタッフ＆キャスト

• 監督：フィッシャー・スティーヴンス
• 原題：Palmer
• ジャスティン・ティンバーレイク、ジュノー・テンプル、アリーシャ・ウェインライト、ジューン・スキップ、ライダー・アレン、ジェシー・C・ボイド、J・D・エヴァーモア、ランス・E・ニコルズ、ディーン・ウィンタース他

あらすじ

高校時代にフットボール選手として名を馳せたエディー・パーマーは、12年の刑期を終え、人生をやり直すために故郷に帰ってきた。

そこで母に見捨てられた少年サムと出会い、思いがけない絆を育むエディー。

しかし彼の過去が、新しい生活と家族に暗い影を落とすことになるのだった。

引用元：Apple TV＋

ここがポイント！

【パーマー】の最大の見どころは、ジャスティン・ティンバーレイク演じる主人公エディー・パーマーと、母に見捨てられた少年サムとの間に芽生えていく絆。

エディーとサムには血の繋がりこそないものの2人の間に生まれた絆は間違いなく本物であり、前科のあるエディーと実の家族から虐待を受けるサムの”一緒にいたい”という悲痛な叫びは胸に迫るものがあります。

主演を務めるジャスティン・ティンバーレイクは歌手のイメージが強いですが、俳優としても活躍しており、【ソーシャル・ネットワーク】（2011）では主人公に多大な影響を与えるキーパーソンとして出演しています。

チェリー

スタッフ＆キャスト

• 監督：アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
• 原題：Cherry
• トム・ホランド、ハリー・ホランド、シアラ・ブラヴォ、マイケル・リスポリ、ジェフ・ウォールバーグ、カイル・ハーヴェイ、プーチ・ホール、マイケル・ガルドルフィーニ、フォレスト・グッドラック他

あらすじ

大学中退後にイラクで米陸軍の衛生兵となった主人公（トム・ホランド）。

戦地での唯一の支えは、最愛の恋人エミリー（シアラ・ブラヴォ）だった。

だが、PTSDを患い帰任した彼は、自分の居場所に苦悩するうちに、ドラッグや犯罪に手を染めはじめ…。

引用元：Apple TV＋

ここがポイント！

【チェリー】は、「アベンジャーズ」シリーズなどで知られるマーベル・シネマティック・ユニバースを象徴する俳優と監督が結集したクライム映画です。

主演はマーベル・シネマティック・ユニバース版【スパイダーマン:ホームカミング】（2017）のトム・ホランド、監督は「アベンジャーズ」シリーズのルッソ兄弟、音楽は【シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ】（2016）のヘンリー・ジャックマンが務めています。

しかし、本作はトム・ホランド×ルッソ兄弟の【スパイダーマン:ホームカミング】（2017）のように陽気な作品ではなく、退役軍人の息苦しい人生にフォーカスを当てた若い男の物語となっています。

フィンチ

スタッフ＆キャスト

• 監督：ミゲル・サポチニク
• 原題：Finch
• トム・ハンクス、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、シェイマス（犬）

あらすじ

トム・ハンクス演じるロボット技術者のフィンチ。

荒廃した世界で暮らす彼は、大切な愛犬と自ら制作したロボットと共に、安心して暮らせる新しい家を見つけるため、危険な旅に出る。

家族のように心を通わせていく彼らを描く感動的なSFドラマ。

引用元：Apple TV＋

ここがポイント！

【フィンチ】の特徴は、なんと言っても登場人物の少なさで、トム・ハンクスとロボットと犬しか登場しません。

キャストの中にケイレブ・ランドリー・ジョーンズの名前があるのは、ロボットの声を担当しているからで、実際に画面に映る人間はトム・ハンクスのみのSF映画です。

スワン・ソング

スタッフ＆キャスト

• 監督：ベンジャミン・クリアリー
• 原題：Swan Song
• マハーシャラ・アリ、ナオミ・ハリス、グレン・クローズ、オークワフィナ、アダム・ビーチ、ジャイル・ティナコ、ニャシャ・ハテンディ、ルーク・カミッレーリ、セリア・アロマ、リー・ショーテン、シェイン・ディーン、ダックス・レイ、ジェシカ・ヘイルズ

あらすじ

今より少し先の未来、主人公のキャメロン・ターナーは不治の病と診断される。

愛する妻子を悲しみから守るため、ある実験を提案された彼は、運命にあらがおうと葛藤する。

愛と喪失、犠牲について考えさせられるSFドラマ。

引用元：Apple TV＋

ここがポイント！

【スワン・ソング】は、第89回アカデミー賞と第91回アカデミー賞で助演男優賞を受賞しているマハーシャラ・アリと、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズでディア・ダルマ役を演じたナオミ・ハリスが主演する、SF映画。

マハーシャラ・アリとナオミ・ハリスはアカデミー賞3部門受賞の【ムーンライト】（2017）でも共演した実力派俳優で、脇役にはオークワフィナやグレン・ローズなどの豪華キャストが肩を並べており、撮影監督には日本人監督の高柳雅暢が担当しているのも特徴的です。

自由への道

スタッフ＆キャスト

• 監督：アントワーン・フークア
• 原題：Emancipation
• ウィル・スミス、ベン・フォスター、スティーブン・オッグ、ムスタファ・シャキール、シャーメイン・ビングワ、ギルバート・オーア、ロニー・ジーン・ブレヴィンズ、グラント・ハーヴェイ、アーロン・モーテン、ティモシー・ハットン他

あらすじ

家族と自由を求めて闘った男の劇的な実話を基にした物語。

奴隷のピーターは命懸けで逃亡を図り、家族の元へ帰るため、愛と試練の危険な旅に乗り出す。

引用元：Apple TV＋

ここがポイント！

【自由への道】は、南北戦争中のアメリカを舞台とするアクション・スリラー映画で、自由を求めて奴隷から逃れた黒人男性ピーターの実際の写真から着想を得た作品です。

本作はただの伝記映画ではなく、あくまでアクション・スリラー映画であり、凄惨な環境を生き抜く黒人奴隷のピーター役をウィル・スミスが演じています。

スピリテッド

スタッフ＆キャスト

• 監督：ショーン・アンダース
• 原題：Spirited
• ウィル・フェレル、ライアン・レイノルズ、スニータ・マニ、パトリック・ペイジ、マーロー・バークレー、オクタヴィア・スペンサー、エイミー・カレロ、アンドレア・アンダーズ、ジョー・ティペット、ローズ・バーン他

あらすじ

想像してみてください。

クリスマスイブ、4人の幽霊が強欲でケチなスクルージの前に現れる…そんなお馴染みチャールズ・ディケンズの心温まる物語が、もっと笑えたら？

それだけじゃない、ウィル・フェレル、ライアン・レイノルズ、オクタヴィア・スペンサーが出演、しかもミュージカルだったら？

とりあえず、予告編を観ることにしましょう。

引用元：Apple TV＋

ここがポイント！

【スピリテッド】の最大の特徴は、チャールズ・ディケンズ著書「クリスマス・キャロル」を現代風に再構成したミュージカルコメディであること。

何よりもウィル・フェレルとライアン・レイノルズによるおバカコンビの掛け合いは最高で、オリジナル楽曲は【ラ・ラ・ランド】（2017）や【グレイテスト・ショーマン】（2018）の作詞作曲を手掛けたジャスティン・ポールとベンジ・パセックが担当しています。

チャチャ・リアル・スムース

スタッフ＆キャスト

• 監督：クーパー・レイフ
• 原題：Cha Cha Real Smooth
• クーパー・レイフ、ダコタ・ジョンソン、レスリー・マン、オデイラ・ラッシュ、ヴァネッサ・ブルクハルト、ラウル・カステーロ、エバン・アサンテ、ブラッド・ギャレット、ケリー・オサリバン、コルトン・オソリオ他

あらすじ

大学を卒業したてのアンドリュー、22歳。

彼は進むべき道が定まらず、ニュージャージーにある実家暮らしの身。

そんなアンドリューがユダヤ教の成人式パーティーで盛り上げ役として働くことに。

やがて彼はパーティー会場で、ある若い女性とその10代の娘と出会い、風変わりな友情を深めていく。

引用元：Apple TV＋

ここがポイント！

【チャチャ・リアル・スムース】は、主演のクーパー・レイフが脚本と監督も手掛けるラブコメディ映画で、サンダンス映画祭受賞作品でもあります。

大学を卒業したばかりで人生の目的を見つけられない青年アンドリュー（クーパー・レイフ）が、ひょんなことから出会ったシングルマザーの女性ドミノ（ダコタ・ジョンソン）との出会いを機に、ようやく自分の望む将来を見つける物語です。

子供向けのパーティーで盛り上げ役として働くアンドリューの姿は痛快ですが、実はドミノには婚約者がいたりと切ない一面もあり、アンドリューの健気で真っ直ぐな姿勢には思わず応援したくなること間違いないでしょう。

空はどこにでも

スタッフ＆キャスト

• 監督：ジョセフィン・デッカー
• 原題：The Sky Is Everywhere
• グレイス・カウフマン、ジェイソン・シーゲル、チェリー・ジョーンズ、ジャック・コリモン、ユ・ジヨン、ピコ・アレクサンダー、ジュリア・シュレプファー、ハヴァナ・ローズ・リュー、オーギー・アイザック、タイラー・ロフトン、ジウ・ヤングヨー

あらすじ

音楽の才能豊かな10代のレニーは姉の死に悲嘆に暮れるが、気づけば学校の男子転校生と落ち込む姉の恋人の板挟みになっていた。

鮮やかな想像力と葛藤を胸に、レニーは初めての喪失と初恋を経験する。

引用元：Apple TV＋

ここがポイント！

【空はどこにでも】の見どころは、なんと言っても音楽と魔法の融合。

それは劇中のあらゆるシーンに組み込まれており、泣いている人物の上にアニメーション化された嵐の雲が浮かんでいたり、まるで【ラ・ラ・ランド】（2017）かのように主人公と恋人が宙に舞い上がったりと様々です。

こうした音楽と魔法の融合は現実離れした現象ではあるものの、決してそうは感じさせないほど自然に組み込まれていて、映像と音楽の美しさには圧倒されます。

オン・ザ・ロック

スタッフ＆キャスト

• 監督：ソフィア・コッポラ
• 原題：On the Rocks
• ビル・マーレイ、ラシダ・ジョーンズ、マーロン・ウェイアンズ、ジェシカ・ヘンウィック、ジェニー・スレイト、バーバラ・ベイン、マイク・ケラー他

あらすじ

ニューヨークに暮らす若き母親ローラ（ラシダ・ジョーンズ）は、ひょんなことから結婚生活への疑いを抱く。

そこで、伝説のプレイボーイである自分の父親（ビル・マーレイ）と2人で、夫の尾行を始めるのだが…。

ソフィア・コッポラ監督・脚本、ほろ苦くも切ない都会派コメディ。

引用元：Apple TV＋

ここがポイント！

Apple Original FilmsとA24初のパートナーシップ作品である【オン・ザ・ロック】は、監督のソフィア・コッポラがニューヨークを舞台に、自身の自伝的な要素を盛り込んだロマンス・コメディ映画です。

主人公の父フェリックス役を演じるのがビル・マーレイということもあってか、ソフィア・コッポラ監督の代表作【ロスト・イン・トランスレーション】（2004）の20年後を見ているかのような親しみと懐かしさを感じる作品となっています。