Netflix映画「そして彼女は闇を歩く」キャスト・あらすじ。スペインの歴史に刻まれた“見えない戦争”を描くサスペンス・スリラー。国家警備隊の女性捜査官が、バスク独立運動組織〈ETA〉に潜入し、任務と正義の狭間で揺れ動く姿を描く。
あらすじ

スペイン北部。国家警備隊〈グアルディア・シビル〉の捜査官アマイアは、バスク独立運動組織〈ETA〉に潜入して数年が経っていた。偽名で生き、敵の一員として活動する日々の中で、彼女の中の“正義”は次第に形を失っていく。
アマイアにとって任務とは、国家のための戦いであり、自らの存在を賭けた信念でもあった。しかし、仲間として心を通わせたベゴーニャの存在が、彼女の心にわずかな揺らぎをもたらす。一方で、上司カストロからは任務の継続を命じられ、後戻りできない状況に追い込まれていく。
潜入先で見えてきたのは、理想を掲げながらも暴力に飲み込まれていく人々の現実。アマイアは“敵”と“味方”の境界を見失いながら、真実を追い続ける。だが、その先に待っていたのは、闇のように深い“もうひとつの戦い”だった──。
登場人物|キャスト
アマイア役/スサナ・アバイトゥア

グアルディア・シビルの潜入捜査官。若くしてETA(バスク独立運動組織)に潜入し、長年にわたって偽名で生活を送っている。任務の重圧と孤独に蝕まれながらも、正義を信じて行動していたが、任務と個人の境界が曖昧になるにつれ「正しさ」そのものが揺らぎ始める。
カストロ中佐役/アンドレス・ヘルトルディクス

アマイアの上司であり、潜入作戦の指揮官。国家の安全を最優先する冷徹な現実主義者で、アマイアにとっては“理想”と“命令”の板挟みとなる存在。任務遂行のためには犠牲も厭わない一方、アマイアの精神的崩壊を見抜きながらも止められず葛藤を抱える。
- Andrés Gertrúdix
- 1977年02月04日生
- マドリード出身
- 「薄氷」
- 「パラベラム 殺し屋の流儀」
ベゴニャ役/イライア・エリアス

アマイアが潜入するETA内部で重要な位置を占めるとみられる女性。公式情報では詳細な設定は明かされていないが、ベゴニャはアマイアの任務や葛藤に深く関わる人物と推測される。
組織への忠誠心を持ちながらも、アマイアとの間に微妙な信頼関係や感情の揺らぎが生まれる?
- Iraia Elias
- 1980年生まれ
- スペイン/サラウツ出身
- 「AITA」
- 「Los invitados de Amaia」
ゾリオン役/ラウール・アレバロ

現場を取り仕切る捜査員。アマイアの潜入を支える“外の世界”との数少ない連絡役。組織と国家の狭間で揺れるアマイアを冷静に支えるが、彼自身もまた任務への疑念を抱き始める。
- Raúl Arévalo
- 1979年11月22日生
- マドリード出身
- 「ペイン・アンド・グローリー」
- 「アスンタ・バステラ事件」
- X
ソレダッド・イパギレ役/アリアドナ・ヒル

ETAの幹部格として、組織内の統制を担う冷静な指導者。長年の闘争の中で理想を失いかけながらも、若いメンバーたちの暴走を食い止めようとする。
- Ariadna Gil
- 1969年01月23日生
- バルセロナ出身
- 「パンズ・ラビリンス」
- 「グレイハウンド」
- アンデル・ラカレ
- エドゥアルド・レホン
- エネコ・サンス
- アントン・ソト
- イニャキ・バルボア
解説

「そして彼女は闇を歩く」は、実際の歴史を背景にしたフィクションとして制作された作品で、ETAが活動していた80〜90年代のスペインをリアルに再現しています。
撮影はバスク地方やナバーラ州など実際の紛争地域で行われ、緊張感のある映像と重厚な空気感が話題を呼びました。
主演のスサナ・アバイトゥアは、撮影前に実際のグアルディア・シビルの訓練に参加し、潜入捜査官としての心理的孤立を体感したといいます。
また、監督のアグスティン・ディアス・ヤネスは、「これは政治の物語ではなく、人が信念と恐れの間でどう生きるかを描いた映画だ」とコメントしています。
スペインの批評誌『El País』では、「静かでありながら圧倒的な緊張をはらんだ作品」と高く評価。Netflixが次期アカデミー賞の国際長編映画部門候補として推す1本とも言われており、国際的にも注目が集まっている作品です。
それでも夜は訪れる(Netflix)キャスト・あらすじ|家族を守るための一夜の闘い
「そして彼女は闇を歩く」(c)Netflix
紹介している作品は、2025年10月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は各公式ホームページにてご確認ください。