【ムーンライト・シャドウ】4人の男女の揺れる想いを見守る川の物語。

【ムーンライト・シャドウ】の原作は1989年に刊行され、世界30カ以上で翻訳されたベストセラー【キッチン】に収録された短編小説。さつき役を小松菜奈、恋人の等ひとし役を映画【his】や連続テレビ小説【エール】の宮沢氷魚ひおが演じます。監督は【Malu 夢路】などで知られるマレーシア出身のエドモンド・ヨウ。吉本ばなな初期の名作【ムーンライト・シャドウ】を、小松菜奈主演で映画化したラブストーリーです。

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【ムーンライト・シャドウ】ネタバレあらすじ

等(宮沢氷魚)とさつき(小松菜奈)は同じ大学に通う恋人同士。

そして等の弟、柊(佐藤緋美)とゆみこ(中原ナナ)もまた恋人同士であり、4人はいつも一緒でした。

ある日、彼らの間に「月影現象」の話題が上ります。

死んだ人にある特別な決まった条件下で会えるというこの不思議な現象への反応は三者三様で、否定する柊に相反してゆみこはひどく興味をそそられていました。

4人の穏やかで温かな日々はいつまでも続くものだと、誰もが信じていました。

ところが、寝入ってしまった柊の代わりに等がゆみこの帰りを車で送る途中、交通事故が起こります。

柊からの事故を知らせる電話で、さつきは恋人の死を知ることになります。

兄と恋人を交通事故で同時に亡くした柊は、その心の傷を庇うかのように、ゆみこの形見のセーラー服を着て高校に通うようになります。

食欲も失せ、もぬけの殻となったさつきは ただ目的もなく淡々と等のいない日々を消化していました。

そんなさっきの痛々しい姿を見かねてか、柊がさつきを充叔父(中野誠也)さんのところへ行こうと誘います。

充おじさんは元井戸掘りを仕事にしていて、街の古くからの歴史や川の話に詳しく、生前 等が話していた人物でもありました。

充おじさんのもとで、さつきたちはおじさんの友人だといううらら(臼田あさ美)という女性に出逢います。

過去、さつきは早朝のランニングの時に麗に会ったことがありました。

さつきは彼女こそが、死者に会える「月影現象」の案内人なのではないかと考え始めます。

麗は「明後日の朝、日が昇る前にあの橋まで来て」と等とさつきに告げました。

にわかに信じがたい話でありながら、死者に会えるかもしれない希望に死別の原因が自分にあるのではないかと自分を責める柊は動揺します。

麗に連れられた2人が、約束の朝に川で見た光景とは--。

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キャスト

さつき/小松奈々

 
 
 
 
 
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小松菜奈は1996年東京都生まれ、山形育ちの女優。

スターダストプロモーション所属し、女優からバラエティ、CMまで幅広くテレビ出演をしています。

【恋は雨上がりのように】【溺れるナイフ】【近キョリ恋愛】などの少女マンガが原作の作品のヒロイン役としても多作品で活躍しています。

【ムーンライト・シャドウ】では恋人を無くし、麗と出会い月影現象の不思議な運命に誘われていく主人公、さつきを演じています。

悲しみの淵にいる人物特有の憂いある視線や、切なさが募る演技にも注目です。

等/宮沢氷魚

宮沢 氷魚は、日本の俳優、ファッションモデル、タレント。

アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ出身で、東京都育ち。

現在はレプロエンタテインメント所属しています。

『his』では第42回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞を受賞。

【ムーンライト・シャドウ】で演じるのは、さっきの恋人である等。

さっきを深く愛し、柊に対しても好青年で頼り甲斐のある兄であったことから、等の優しさがうかがえる前半の日々に心揺さぶられた人も多いでしょう。

柊/佐藤 緋美

 
 
 
 
 
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佐藤 緋美は、東京都出身の俳優でありモデルで所属事務所は株主会社tos-s。

【グッドワイフ】でテレビドラマに初出演しまし、ラフォーレのキャンペーンモデルでの華やかなデビューも話題になりました。

【ムーンライト・シャドウ】ではさつき同様、事故で兄と恋人を無くした柊を演じています。

柊はゆみこを亡くしたショックから彼女の形見のセーラー服を着て過ごしますが、彼の強がるような、それでいて心の傷を庇うような痛ましい姿には心が痛みました。

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【ムーンライト・シャドウ】ロケ地はどこ?

【ムーンライト・シャドウ】に欠かせないのは、川に架かる橋のシーンで、このシーンは東京都羽村市「羽村堰下橋(はむらせきしたばし)」です。

また、幻想的な月影現象のシーンは、東京都調布市深大寺エリアでロケーション撮影されました。

ゆみこと等の通う大学キャンパスのシーンは、東京都世田谷区「東京農業大学」世田谷キャンパスで撮影されました。

授業中にさっきが月影現象について調べているシーンが思い起こされます。

さつきの部屋は、スペインのペドロ・アルモドバル監督の作品や、いくつかのヨーロッパ映画を参考に色のトーンを決めているそうで、おしゃれで芸術的な配色がなんとも印象的です。

幻想的な月影現象が人の心をつかんで離さない【ムーンライト・シャドウ】。

よしもとばななさんの原作小説との月影現象の描き方の細かい違いも本作の見どころです。

繊細な演技、空間、音楽に浸りながら、ぜひあなたも”さつき”と幻想的な世界に足を踏み入れてみてください。

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©2021映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会